CCNAに過去問はない。出回っているものを使うと認定が消える

試験会場の受付で署名する受験者。カウンターの案内板に「試験問題は持ち出せません」と書かれ、奥には荷物用ロッカーが並ぶ 未分類
カツジン

書いている人:カツジン(元銀行員 → M&A仲介・IT人材紹介 → 経営)。企業が誰にいくら払うかを見てきた立場から書いています。詳しく

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CCNAの勉強を始めると、たいてい最初に過去問を探します。基本情報技術者に過去問道場があるように、CCNAにもあるはずだと思うからです。

実際、こう検索されています。

ccnaの過去問はありますか?

この語での検索がいちばん多い

ccnaの過去問を公開するのは違法ですか?

同じ語から派生して検索されている

ラッコキーワードで「CCNA 過去問」の質問候補を抽出(2026年8月時点)。

2つ目の質問が出てくるということは、探しているうちにこれはまずいのではないかと気づいた人がいるということです。その勘は当たっています。

CCNAに過去問は存在しない

まず事実から。シスコは試験問題を公開していません。過去問という形で出しているものが、そもそもありません。

徹底していて、合格点すら公表していないのです。公式サイトには、問題も合格ラインも予告なく変わりうるため公開しない、という趣旨の説明があります。

出典:シスコ「Exam, Testing, and Certification Policies」の Exam scoring 項(2026年8月時点)。

ではネット上にある「CCNA 過去問」は何なのか。受験した人が問題を記憶して外に出したものです。

試験問題はシスコの機密財産である

シスコが公式ポリシーに、そのまま書いています。

試験の内容、とくに問題・解答・図はシスコの専有かつ機密の財産であり、シスコの明示的な許可なく複製・改変・公開・アップロード・投稿・送信・配布することはできない。

シスコ「Exam, Testing, and Certification Policies」守秘義務の項より要約(原文は英語)

さらに試験ルールの項には、試験中だけでなく試験が終わったあとも、試験について誰とも話し合わないことと明記されています。

つまり流出した問題は、この取り決めを破って出されたものです。「違法ですか」という問いへの答えは、日本の法律というより受験者がシスコと交わした契約への違反になります。

あなたも同意している

ここが見落とされがちなところです。この守秘義務は、受験する人全員が同意しています。しかも1回ではありません。

試験を申し込むとき

登録の過程で、守秘義務契約に同意する

Cisco Certification and Confidentiality Agreement への同意が、申込手続きに組み込まれています。

試験が始まる直前

もう一度、同じ契約に同意する

試験開始前に再度この契約への同意を求められます。拒否すると試験は中止され、受験料は返ってきません。

試験の最中

持ち込みも持ち出しも一切できない

メモ、時計、携帯、資料など何も持ち込めず、何も持ち出せません。

試験のあと

試験について誰とも相談しない

終わったあとも対象です。ここを知らずに、覚えている問題を書き込んでしまう人がいます。

2回も同意させるのは、それだけ重く扱っているということです。読み飛ばして押していても、同意したことになります。

破ったときに規定されている制裁

公式ポリシーは、違反した場合の罰則の上限も書いています。

今後すべての試験を生涯受けられなくなり、過去に取得した認定もすべて無効になる。シスコ「Exam, Testing, and Certification Policies」Candidates’ code of conduct 項に、罰則として規定されている上限です

取得した資格が消えるだけではありません。この先ずっと受け直せなくなるのが痛いところです。

もちろん、これは上限として定められている内容で、すべての違反が即座にここまで至るとは書かれていません。ただそこまで書いてあるものに手を出す理由があるか、という話です。

CCNAを取る目的は、たいてい転職か社内での評価です。企業がCCNAをどう評価しているかは以前調べましたが、いずれにせよ認定が無効になった時点で目的そのものが消えます。

そのリスクを取ってまで、いま必要な資格なのか

認定が取り消される可能性まで踏まえて、それでも急いで取る必要があるのか。ここは一度立ち止まって確かめる価値があります。

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探すべきなのは過去問ではない

とはいえ、問題を解いて練習したい気持ちは当然です。言葉を置き換えれば、必要なものはちゃんとあります。

どの分野にどれだけ時間を使うかは、公式が公開している配点から逆算できます。参考書の章の順番とは一致しません。

存在しないもの

CCNAの過去問

公式には公開されていません。出回っているものは流出物の可能性があり、使うこと自体が契約違反にあたります。

存在するもの

試験範囲に沿った練習問題

出題範囲は公式に公開されています。これに沿って作られた問題集や学習サービスは、本物の試験問題ではないので何の問題もありません。

必要なもの

機器を実際に触る練習

CCNAには設定を組ませる形式の問題が含まれます。文章の暗記だけでは手が動きません。シミュレータや実機での演習が要ります。

デスクライトの下でネットワーク機器にケーブルを挿す学習者。開いたノートには「練習問題」と書かれている

結局、遠回りに見える方法しか残りません。ただ暗記で通した資格は、面接で設定の話になった瞬間に露見します。私が人材紹介にいた頃も、資格はあるのに実務の質問に答えられず見送られた人がいました。

独学だと、この線引きが分かりにくい

過去問を探してしまうのは、何を使えば安全なのかを教えてくれる人がいないからでもあります。カリキュラムが用意されていれば、そもそも危ないものに手を伸ばす必要がありません。

ネットビジョンアカデミーは、CCNAの取得とネットワークエンジニアへの就職をセットにした研修サービスです。職歴・学歴は不問で、上京支援の寮も用意されています。受講料がかからないのは、受講者ではなく採用する企業側が紹介料を払う仕組みだからです。危ないものに手を伸ばさずに済む教材と演習環境が、費用を持ち出さずに手に入ります。説明会はオンラインで受けられます。

対象の条件 32歳までの方が対象です(職歴・学歴は不問)。研修期間は1ヶ月、在職中の場合は2ヶ月。就職先は首都圏が中心になります。

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1回で受かることの価値は、費用の面でもはっきりします。CCNAの受験料は約4.7万円で、落ちた場合に何が積み上がるかを整理しました。

よくある質問

CCNAに公式の過去問はありますか

ありません。シスコは試験問題を公開しておらず、合格点も公表していません。公式サイトでは、問題も合格ラインも予告なく変わりうるため公開しないという趣旨の説明がされています。

CCNAの過去問を公開するのは違法ですか

日本の法律に照らした違法性の判断はここではできませんが、シスコとの契約への違反にあたります。公式ポリシーでは試験の問題・解答・図はシスコの機密財産とされ、許可のない複製や公開が禁止されています。受験者は申込時と試験直前の2回、この契約に同意しています。

過去問を使って勉強すると、どうなりますか

公式ポリシーには、違反した場合の罰則の上限として、今後すべての試験の生涯にわたる受験禁止と、過去に取得した認定すべての無効化が規定されています。すべての違反が即座にここまで至ると書かれているわけではありませんが、規定として存在します。

Ping-tのような学習サイトを使うのは問題ありませんか

公開されている出題範囲に沿って作られた練習問題であれば、本物の試験問題ではないため問題ありません。判断の基準は、実際に出た問題をそのまま載せているかどうかです。

問題集の暗記だけで合格できますか

CCNAには機器の設定を組ませる形式の問題が含まれるため、文章の暗記だけでは対応が難しくなります。シミュレータや実機での演習を組み合わせる必要があります。

※ 本記事のシスコの規定に関する記述は、公式サイト「Exam, Testing, and Certification Policies」(2026年8月時点)の記載にもとづく要約です。原文は英語であり、正確な内容は必ず原文をご確認ください。また規定は改定される可能性があります。違法性についての法的判断を示すものではありません。検索の質問候補はラッコキーワードで抽出した2026年8月時点のデータです。サービス内容・対象条件は公式サイトの記載(2026年8月時点)に基づくため、申込前に必ずご確認ください。

カツジン

この記事を書いた人:カツジン

平成2年生まれ・九州在住

元銀行員。M&A仲介とIT人材紹介の会社で、会社の値段と人の市場価値が決まる現場を3年見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。

誰に、何のために書いているか

文系・未経験からITへ動くか迷っている人に向けて書いています。国の統計と、人材紹介で「企業が誰にいくら払うか」をみてきた経験から、いまどこにいて次に何をすれば年収が動くのかを書いています。きれいごとは書きません。

約束していること

数字は一次情報まで遡って確かめます。向いていない人がいることも、そのまま書きます。記事には広告を含みますが、条件に合わない人には勧めません。

銀行 10年M&A仲介・IT人材紹介 3年事業承継で経営

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