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24時間365日。
情報システムが動いている時間です。厚生労働省の職業情報には、人間が24時間監視している場合と、異常を検知する仕組みで無人運転している場合がある、と書かれています。
インフラエンジニアと呼ばれる仕事は、この「止めない仕事」と、その前にサーバーやネットワークを「作る仕事」の2つでできています。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)は、この2つを別の職業として載せています。
この記事では、2つを左右に並べて、どこが同じでどこが違うかを見ます。
インフラエンジニアとは、何をする人か
job tagで「インフラエンジニアとも呼ばれる」と書かれているのは、システムエンジニア(基盤システム)のページです。
説明は、ITインフラを設計、開発する。サーバーを設置、設定し、OS等をインストールし、ストレージやネットワークを設定するエンジニア。最近はクラウド上にバーチャルでシステムを構築することも多い。これが作る側です。
もう1つは、運用・管理(IT)のページ。サーバー等情報システムがトラブルや不具合で停止することなく安定して稼働するよう運用・管理する。監視、バックアップ、障害時の復旧。これが守る側です。
求人サイトでは、どちらも「インフラエンジニア」の名前で出てきます。厚生労働省は分けて数えているので、この記事でも分けて数えます。
守る側と作る側で、数字はどう違うか
2つのページの統計を、同じ項目で左右に置きました。左が守る側、右が作る側です。
| 守る側 | 作る側 | |
|---|---|---|
| 207,400人 | 就業者 | 656,770人 |
| 609.8万円 | 年収 | 889.0万円 |
| 31.8万円 | 求人賃金/月 | 35.3万円 |
| 2.2倍 | 求人倍率 | 2.24倍 |
| 66.1% | 正社員 | 90.9% |
| 30.6% | 高卒 | 4.5% |
| 63.3% | 大卒 | 84.1% |
| 7つ | 関連資格 | 5つ |
守る側=運用・管理(IT)、作る側=システムエンジニア(基盤システム)。就業者・年収・求人賃金・求人倍率は各職業が属する統計区分の値(令和2年国勢調査、令和7年賃金構造基本統計調査、令和7年度ハローワーク求人統計の加工値)。正社員・高卒・大卒は、その職業で働く人に多いと感じるものを聞いた割合(複数回答)。出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)
求人倍率は2.2倍と2.24倍で、ほぼ同じです。求人賃金の差は月3.5万円。いちばん開いているのは学歴で、高卒の割合が守る側30.6%、作る側4.5%。大卒は63.3%と84.1%です。
守る側のページには、就業者からのメッセージが載っています。
IT業界に漠然とした興味があるものの具体的にどうしたらよいか迷っている人にとって、運用・管理はIT業界で働くための基礎になる知識・経験を得るための入り口にもなる仕事です、と。20代の就業者の言葉です。
数字も、そう言っています。入職前の実務経験は「特に必要ない」が守る側36.7%、作る側38.6%で差がなく、学歴だけが違う。入口は、守る側に開いています。
1日の仕事は、何でできているか
守る側のタスク一覧は16個。実施率が高い順に、定期的なバックアップ90.3%、障害時に早期復旧する作業85.5%、運用手順書の更新83.9%。
障害時に保守担当へ連絡82.3%、ユーザー権限の管理82.3%、攻撃や異常なアクセスの監視80.6%。
ユーザーやヘルプデスクからの問い合わせ対応79.0%、日報の作成77.4%と続きます。
ネットワークやサーバーを新たに構築・導入するも79.0%あります。守る側でも、8割近くが構築や導入に触れています。
※障害のときに連絡する「保守担当」のうち、客先で機器そのものを直すフィールドエンジニアは、国の職業分類ではITの職業ではなく機械整備・修理工に入ります。フィールドエンジニアとは何か

作る側のタスク一覧は27個。テスト97.8%、要件定義95.6%、設計書の作成93.3%、進捗管理93.3%、顧客向けマニュアルの作成93.3%、構築91.1%、設計91.1%。
目を引くのは、機器の搬入・組み立て・配線を作業員に指示しながら行う84.4%と、クラウド上にITインフラを構築する77.8%が、同じ一覧に並んでいることです。
物理の作業とクラウドの作業は、別の人の仕事ではなく、同じ人の中に同居しています。
労働条件の欄には、大量のサーバーを設置する開発では顧客先に出向いて数か月から1年、2年になることもある、とあります。
求人票の「インフラエンジニア」が、守る席なのか作る席なのかは、票の上では分かりにくい。24時間監視の交代制なのか日勤なのかも、書いていないことがあります。
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だから、いま出ているインフラの未経験求人が、監視・運用の席か構築の席か、交代制かどうかを、応募する前に担当者を通して確かめられます。
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対象は20代・高卒以上で、東京・埼玉・神奈川での就業を希望する方です(居住地は問いません)。
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年収の帯は、レベルで見ると変わる
上の表の年収609.8万円と889.0万円は、統計の区分の平均です。作る側の889.0万円は、システムコンサルタント・設計者と同じ区分に入るための値で、インフラエンジニアの平均がそのまま889万円ではありません。
job tagには、もう1つの年収があります。厚生労働省が2023年度に行った委託調査で、ITスキル標準(ITSS)のレベルごとに、年収の真ん中半分の範囲を出したものです。
| ITSSレベル | 守る側 | 作る側 |
|---|---|---|
| レベル1〜2 | 420〜700万 | 420〜620万 |
| レベル3 | 450〜700万 | 450〜700万 |
| レベル4 | 510〜800万 | 500〜780万 |
| レベル5以上 | 667.5〜1,086万 | 600〜950万 |
年収の第一四分位から第三四分位の範囲(万円)。守る側は〈運用・保守〉、作る側は〈設計・構築〉の区分。出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)スキルレベル別給与データ(2023年度委託調査)
レベル1〜2の入口は、守る側420〜700万円、作る側420〜620万円。下限は同じです。
レベル3は450〜700万円で完全に同じ。レベルが同じなら、守る側が安いわけではありません。レベル5以上では、守る側のほうが上限が高い。
平均で279万円の差が出るのは、区分の中身が違うからです。守る側の区分は運用管理者で、作る側の区分にはコンサルタントや設計者が入る。
同じレベルの席で比べると、帯は重なっています。やめとけと言われる理由が1段目の話であることは、別に書いています。
「インフラエンジニアはやめとけ」の正体。夜勤・単調・低賃金は全部1段目の話だった
※ 同じ委託調査では、運用・保守の人に求められるタスクも、レベルが上がるほど開発の仕事が増えていました。運用の手間をコードで減らしていく役割は、SREとは何かで確かめています。
どうやってなるのか
守る側の「就業するには」は、特に学歴や資格は必要とされないが、高卒で入職するケースは少なく、コンピューター系の専門学校、大学卒等が多い、とあります。
基本情報技術者、応用情報技術者、ITパスポートの資格を持っていると就職に有利、とも。
関連資格の欄には7つ。応用情報技術者、基本情報技術者、ITサービスマネージャ、ITパスポート、CCNA、ITILファンデーション、LPIC。ネットワークの技能認定であるCCNAが、国の職業情報に名指しで載っています。
入職後は現場のOJTで、バックアップ、稼働やログの監視、障害時の復旧を一通り学ぶ。
その後は、現場のリーダーから管理職へ進む道と、資格を取ってネットワークやサーバー構築のスペシャリストになる道。社内の異動でプログラマーになるケースもある、と書かれています。
作る側の入口は、経験者が多い
作る側の「就業するには」は、中途入社の場合は経験者が同業他社から転入してくることが多い、システム開発等の経験を積んでITインフラの開発を担当するようになる場合もある、です。
関連資格は5つで、ネットワークスペシャリスト、システムアーキテクト、応用情報技術者、基本情報技術者、データベーススペシャリスト。
守る側から入り、資格を取って作る側へ。job tagの2ページを読むと、道はその順に書かれています。未経験からの入り方と、ネットワークの席の数は、それぞれ別に書いています。
未経験からインフラエンジニアは? コードが苦手でもなれるIT職という選択肢
ネットワークエンジニアはやめとけ? 通信量は年14.6%で増え続けている
CCNAとは何か。未経験の定番資格と言われる理由と、取る前に知っておく限界
IT関連の21職業を求人倍率で並べた一覧は、こちらに置いています。
ITエンジニアとはどんな仕事か。IT職種21個を求人倍率で並べたら、0.11倍から8.91倍まで開いていた
よくある質問
インフラエンジニアとはどんな仕事ですか?
サーバーやネットワーク、OSなどのITインフラを設計・構築する仕事と、稼働しているシステムを監視・バックアップ・障害復旧で止めないように運用・管理する仕事の2つです。厚生労働省のjob tagは、前者をシステムエンジニア(基盤システム)、後者を運用・管理(IT)として別の職業に分けています。
インフラエンジニアは未経験でもなれますか?
運用・管理(IT)のページでは、入職前の実務経験が「特に必要ない」と考える人が36.7%、入職後は現場のOJTで監視・バックアップ・復旧を一通り学ぶ、とされています。就業者からのメッセージにも、IT業界で働くための基礎になる知識・経験を得るための入り口になる仕事、とあります。基盤システムの側は、中途では同業他社からの経験者が多いと書かれています。
インフラエンジニアに必要な資格は何ですか?
入職に必須の資格はありません。job tagが関連資格として挙げるのは、運用・管理(IT)が応用情報技術者、基本情報技術者、ITサービスマネージャ、ITパスポート、CCNA、ITILファンデーション、LPICの7つ、基盤システムがネットワークスペシャリスト、システムアーキテクト、応用情報技術者、基本情報技術者、データベーススペシャリストの5つです。
インフラエンジニアの年収はいくらですか?
job tagの統計区分の値では、運用・管理(IT)が609.8万円、基盤システムが889.0万円です。ただし後者はシステムコンサルタント・設計者と同じ区分の値です。ITSSレベル別の年収帯では、レベル1〜2が運用・保守420〜700万円、設計・構築420〜620万円で、レベル3はどちらも450〜700万円と同じでした。
守る側の入口に、国の職業情報はCCNAを名指しで置いています。入る前に持っていれば、監視の席から構築の席へ移る材料が最初からあります。
ネットビジョンアカデミーは、ITインフラとネットワークに特化した無料のスクールです。1か月の研修でCCNAの取得を目指し、そのまま就職のサポートまで受けられます。
だから、守る側の関連資格に名指しで載っていた資格を、入職前に手に持てます。入口の席に、次の席へ移る材料を持って座れます。説明会は無料です。
対象は32歳までの方で、職歴・学歴は問いません。
\ 説明会は無料・32歳まで /
24時間365日、止まらないシステムの後ろには、止めない人と、作った人がいます。
求人票の1語では見分けがつかないので、応募する前に、どちらの席かを聞いてください。
参考出典
厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)運用・管理(IT)・システムエンジニア(基盤システム)
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」/「ハローワーク求人統計」令和7年度/スキルレベル別給与データ(2023年度委託調査)(いずれもjob tagの掲載値)
タスクの実施率・学歴・実務経験・就業形態は、その職業で働く人へのアンケート結果で、学歴と就業形態は複数回答です。就業者数・年収・求人賃金・有効求人倍率は各職業が属する統計の区分の値で、職業そのものの値ではありません。ITSSレベル別の年収は第一四分位から第三四分位の範囲です。サービス内容・対象条件は公式サイトの記載(2026年9月時点)を確認してください。


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