CCNAとは何か。未経験の定番資格と言われる理由と、取る前に知っておく限界

刺繍アート。生成りの布に青い糸で古風な鍵が半分だけ刺し上がっており、針と糸が途中まで進んでいる。布の奥には小さな扉の刺繍。 未経験からIT転職
カツジン

書いている人:カツジン(元銀行員 → M&A仲介・IT人材紹介 → 経営)。企業が誰にいくら払うかを見てきた立場から書いています。詳しく

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未経験からのIT転職で、いちばん名前が挙がる資格。それがCCNAです。

ただ、名前だけが先に知られていて、何を証明する資格なのかが曖昧なまま受ける人が多いのもこの試験です。

何を証明するのか、なぜ未経験の定番と言われるのか、そして何ができないのか。取る前に知っておくべきことがあります。

元・IT人材紹介のカツジンです。現場にいた頃、CCNAを持った未経験の方は、書類の通りが目に見えて違いました。一方で、高いお金と時間をかけたのに活かしきれなかった人も見ています。

この記事では、CCNAとは何かを最短で押さえたうえで、なぜ未経験の定番なのか、そしてどう取るのが現実的かまでを整理します。

CCNAを一言でいうと

CCNAは、ネットワーク機器の世界最大手であるシスコシステムズ社が認定する、ネットワークの基礎を証明する国際資格です。

一企業の資格がなぜ業界の共通言語になっているのか。理由は単純で、企業のネットワークで使われる機器のシェアをシスコが長年握ってきたからです。シスコの機器を扱える証明は、そのまま現場で通じる証明になります。

だから求人票の歓迎条件に、企業を問わずCCNAの名前が出てくるわけです。

試験の基本情報

試験名 CCNA(試験番号 200-301)
受験資格 なし(誰でも受験できます。学歴・実務経験は不問)
試験形式 コンピュータ試験(CBT)・120分・日本語で受験可能
受験料 300米ドル(税抜)。日本円ではおよそ4万7千円前後(税込・為替により変動)
申し込み ピアソンVUEのサイトから。全国のテストセンターで受験
有効期限 3年(再認定の仕組みがあります)

出題は6つの分野に分かれています。配分は公式に公開されていて、次の通りです。

IP接続(ルーティング)25%
ネットワークの基礎20%
ネットワークアクセス20%
セキュリティの基礎15%
IPサービス10%
自動化とプログラマビリティ10%

名前は難しそうですが、要は「ネットワークがどう繋がり、どう守られ、どう運用されるか」の基礎一式です。前提知識ゼロから学び始められる内容で、数学もほぼ使いません。

取得にかかる期間と、資格が採用でどう評価されるかは、CCNAは無駄な資格かにまとめています。

なぜ未経験の定番資格なのか

理由は3つあります。

  1. 実務経験の代わりになる、数少ない証明だから。未経験者には職務経歴がありません。CCNAは、その空白を「数ヶ月学び続けた事実」で埋めてくれます。採用側が資格欄で見ているのはここです(詳しくは「資格は何を証明するのか」に書きました)。
  2. インフラ職は、作品でアピールできないから。開発職なら自作アプリを見せられますが、ネットワーク構築は形に残せません。実力を示す手段が少ない分、資格の存在感が大きくなります。
  3. 試験勉強がそのまま実務の言葉になるから。CCNAの学習範囲は、インフラの現場で毎日使う概念そのものです。取った後に無駄になりにくい。

※ CCNAが「監視の段」から抜けるのにどう効くかは、「『インフラエンジニアはやめとけ』の正体」でキャリアの階段と一緒に解説しています。

「どれくらい難しいのか」が気になる方は、CCNAの難易度を別記事で整理しています。

正直に。CCNAの限界も知っておく

CCNAだけで即戦力にはなりません。あくまで基礎の証明で、実務は入ってから覚えます。それは採用側も織り込み済みです。

暗記だけの合格は、面接で崩れます。用語を覚えただけだと、深掘りされたときに答えられません。理解しながら進める学び方が結局いちばん近道です。

受けるたびに費用がかかります。再受験は無料ではないので、準備が整ってから受ける計画性が要ります。金額の内訳と、落ちた場合に総額がどうなるかはCCNAの受験料の記事にまとめています。

※ インフラ以外も視野に入れるなら、IT全体の共通言語である「基本情報技術者」との比較も参考にしてください。

※ CCNA特化の無料スクールを検討している方は、「ネットビジョンアカデミーの評判は本当か」もあわせてどうぞ。

取り方を決める前に、取る必要があるかを確かめる

独学かスクールかは、取ると決めたあとの話です。その手前に、いまの経歴で応募できる求人があるのかという確認が残っています。

ユニゾンキャリアはIT・Web業界に特化した未経験者向けの転職エージェントです。扱う求人がIT・Webの未経験入社に絞られているので、資格なしで通る枠があるのか、それとも先に取っておくべきなのかを聞けます。この記事の後半で書いた合格後の迷子は、順番を先に確かめておけば起きません。

対象は20代・高卒以上で、東京・埼玉・神奈川での就職を希望する方です(現在の居住地は問いません)。

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取り方は2つ。独学か、スクールか

独学
スクール
費用は参考書と学習サイトで数千円〜
費用はかかる(無料のところもある)
期間は人によるが、数ヶ月単位になりやすい
集中カリキュラムで1〜2ヶ月が目安
実機に触れない。設定は座学止まりになりがち
実機やシミュレータで手を動かして学べる
詰まったとき聞ける人がいない
質問できる環境がある
資格を取っても、就職活動は別途自力
就職サポートまで繋がるところがある

お金だけ見れば独学です。ただ、独学には構造的な挫折要因があります。環境構築で詰まる、エラーが解決できない、聞ける人がいない(この構造は「独学はなぜ挫折するのか」に書きました)。

そしてCCNAの場合、もうひとつ大きいのが合格後の迷子です。資格を取ることと、それを持ってどの企業にどう応募するかは、別の問題です。せっかく合格したのに就職活動で止まる人を、現場で何人も見ました。

CCNAはゴールではなく、入口の鍵。
鍵を作ることと、扉を開けることはセットで考える。

CCNA取得と就職を、最初からセットで進める

ネットビジョンアカデミーは、インフラ・ネットワークエンジニアに特化した養成スクールです。

1ヶ月の研修でCCNA取得を目指し、実機を触りながら学んで、そのまま就職サポートに繋がります。在職中なら2ヶ月コースで、働きながらでも受けられます。32歳までなら職歴・学歴は問われません。

CCNAには設定を組ませる形式の問題があり、文章の暗記だけでは手が動きません。実機を触る演習が用意されているのは、この形式に独学で対応しにくいからです。受験料が高い試験を、落ちる前提で数えずに済みます。まずは無料の説明会で、自分に合うかを確かめてみてください。

\ 説明会は無料です /

よくある質問

難易度はどのくらいですか

合格率は公表されていませんが、ITパスポートよりは上、応用情報などの高度試験よりは下、という位置づけで語られることが多い試験です。前提知識ゼロから始められますが、片手間の暗記では届きません。

先にITパスポートを取ってからの方がいいですか

インフラエンジニアを目指すと決めているなら、最初からCCNAで問題ありません。ITパスポートはIT全般の入門で、インフラ職への直接の武器にはなりにくいためです。まだ職種を迷っている段階なら「エンジニア職種図鑑」から考えてください。

英語ができないと無理ですか

試験は日本語で受験できます。一部の技術用語は英語のままですが、学習の過程で自然に慣れるレベルです。

落ちたらどうなりますか

再受験できますが、受験料が毎回かかります。再受験の細かいルールは変わることがあるので、申し込み時にピアソンVUEの案内を確認してください。

まとめ

CCNAは、シスコが認定するネットワーク基礎の国際資格。受験資格なし・日本語で受験可・有効期限3年。

未経験の定番なのは、実務経験の代わりになる数少ない証明だから。ただし即戦力の証明ではなく、合格後の就職活動は別の問題として残ります。

だから、鍵を作ることと扉を開けることはセットで。それがいちばん遠回りしない道です。

資格は鍵であって、扉ではない。
取ってから考える、では遠回りになる。

落ちた場合や3年ごとの更新まで含めた費用の全体像は「CCNAの受験料は約4.7万円。ただ、実際に払う総額はそれで終わらない」にまとめました。

▶ インフラエンジニアという仕事そのものは「コードが苦手でもなれるIT職」、資格全般の考え方は「未経験のIT転職に資格は必要か」へ。


筆者:カツジン(平成2年生まれ・九州在住)。銀行で10年決算書を読み、そのあとM&A仲介とITエンジニアの人材紹介を3年。会社の値段と、人の市場価値が決まる瞬間を、内側から見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。詳しくは運営者情報へ。

参考・出典
シスコシステムズ「Cisco Certified Network Associate(200-301 CCNA)」(試験概要・出題分野と配分)
・受験料は300米ドル(税抜)。日本円の金額は為替・税により変動するため、申し込み時にピアソンVUEでご確認ください(本文の約4万7千円は2026年7月時点の目安)。

カツジン

この記事を書いた人:カツジン

平成2年生まれ・九州在住

元銀行員。M&A仲介とIT人材紹介の会社で、会社の値段と人の市場価値が決まる現場を3年見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。

誰に、何のために書いているか

文系・未経験からITへ動くか迷っている人に向けて書いています。国の統計と、人材紹介で「企業が誰にいくら払うか」をみてきた経験から、いまどこにいて次に何をすれば年収が動くのかを書いています。きれいごとは書きません。

約束していること

数字は一次情報まで遡って確かめます。向いていない人がいることも、そのまま書きます。記事には広告を含みますが、条件に合わない人には勧めません。

銀行 10年M&A仲介・IT人材紹介 3年事業承継で経営

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