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インフラエンジニアを調べると、すぐ隣に「やめとけ」と出てきます。
夜勤がきつい。監視ばかりで成長しない。給料が安い。
元・IT人材紹介の立場から先に言うと、この3つ、全部が嘘というわけではありません。ただし全部、ある1つの場所だけを見た話です。
やめとけ論は、ぜんぶ「1段目」の話
夜勤がきつい → 24時間の監視シフトがある職場の話
単調で成長しない → 手順書どおりの監視・オペレーターの話
給料が安い → 未経験で入った最初の1〜2年の話
つまり、やめとけ論は「インフラエンジニアという職業」の話ではなく、キャリアの入口である監視・運用の現場の話です。
同じ構造はネットワークエンジニア側でも起きています。あちらでは通信量の推移から需要そのものを検証しました。
インフラの仕事は、実際にはこういう階段になっています。
↑ 上の段ほど、夜勤が減って年収が上がる
やめとけと言っている人の多くは、灰色の1段目の景色を語っています。本当の問題は夜勤でも単調さでもなく、この段に居続けてしまうことです。
階段の上と下で、数字はこれだけ違う
厚生労働省の職業情報サイト(jobtag)に、公的統計ベースの数字があります。
=監視・保守の側609.8万円平均年収
=設計・構築の側889万円平均年収
出典:厚生労働省 job tag「運用・管理(IT)」「システムエンジニア(基盤システム)」(令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国平均。経験者を含む職業全体の平均であり、未経験入職時の年収ではありません)。
同じインフラ領域でも、階段のどこに立つかで約280万円の差。やめとけ論の「給料が安い」と、求人サイトの「インフラは稼げる」は、どちらも本当で、見ている段が違うだけです。
人手の状況も数字に出ています。有効求人倍率は運用・管理で2.73倍、基盤SEで2.28倍(令和6年度・同サイト)。1人の求職者に2件以上の求人がある状態で、だからこそ未経験の入口が広く開いています。
夜勤については、正直に
夜勤は、あります。システムは24時間動いているので、人が夜通し監視している現場は実在します。ここをごまかす記事は信用しなくていいです。
ただし全部ではありません。jobtagにも、人が24時間監視する場合と、異常検知の仕組みで無人運転している場合があると明記されています。自動化が進むほど、夜勤前提の現場は減っていく方向です。
そして構造上、夜勤は階段を上がるほど減ります。設計や構築は昼の仕事だからです。夜勤が嫌なら、夜勤のない会社を探すより、夜勤のある段を早く抜けるほうが確実です。
※ 客先常駐から抜ける先として人気の社内SEについては、「社内SEはやめとけと言われる理由」で検証しています。
1段目で止まる人と、上がる人の差
人材紹介の現場で、どちらも見てきました。分かれ目は才能ではなく、2つの行動です。
資格で「次の段に行く意思」を見せる
インフラにはCCNAという定番資格があります。監視の現場にいながらこれを取ると、「手順書の人」から「仕組みが分かる人」に見え方が変わります。取り方は「CCNAとは?未経験からの取り方」に書きました。
2〜3年で商流ごと動く
監視の現場は、多重下請けの深い位置にあることが多い。同じ会社で昇格を待つより、経験を持って浅い商流へ移るほうが早いケースは珍しくありません。この構造は「同じエンジニアなのに年収が違う理由」で解説しています。
逆に言うと、この2つをやらないまま3年いると、1段目が定位置になります。やめとけ論の「単調で成長しない」は、そうなった人の実感です。
※ ネットビジョンアカデミーの評判が気になる方は、「ネットビジョンアカデミーの評判は本当か」で、無料の仕組みと公称値を検証しています。
階段の上にあるクラウドについても、やめとけと言われる理由が別にあります。クラウドエンジニアはやめとけで、企業側がクラウドに何を求めているかの数字と突き合わせました。
これから入るなら
未経験でインフラに入ること自体は、いま難しくありません。求人倍率が示すとおり、入口は開いています。
大事なのは入り方です。何も持たずに入ると1段目からのスタートが長引く。CCNAを持って入ると、最初から2段目以降を狙えます。
1ヶ月でCCNAを取ってから、入る
ネットビジョンアカデミーは、インフラ・ネットワーク特化の無料スクールです。1ヶ月でCCNA取得を目指し、そのまま就職サポートへ。この記事で書いた「資格を持って入り、1段目を早く抜ける」をそのまま形にした仕組みです。
32歳まで、職歴・学歴不問。説明会は無料なので、夜勤のない求人がどれくらいあるか、そこを聞いてみてください。求人の中身で、スクールの実力が分かります。
\ 説明会は無料・32歳まで /
開発(プログラミング)と迷っている方は、以前書いた「未経験からインフラエンジニアという選択肢」で違いを比べてください。コードを書くより、仕組みを支えるほうが性に合う人は確実にいます。
階段の上には、守る側に移る道もあります。セキュリティエンジニアはやめとけ?で、警察庁の統計から需要と責任の実態を確かめました。
よくある質問
文系・未経験でもインフラエンジニアになれますか
なれます。求人倍率が2倍を超えている領域で、未経験の入口が広い職種です。学歴より、CCNAのような「次の段に行く意思」の証明が効きます。
夜勤は絶対にありますか
監視の現場では多いですが、全部ではありません。無人監視の仕組みを入れている現場もあり、設計・構築側に上がれば基本は昼の仕事になります。
AIでインフラの仕事はなくなりませんか
単純な監視業務は自動化で減っていきます。ただ、それは1段目の話です。インフラを設計し、自動化の仕組み自体を作る側の需要はむしろ増えています。減る側ではなく、減らす側に回るのがこの仕事の勝ち筋です。
やめとけ、は嘘ではありません。1段目だけを見れば、そのとおりだからです。
ただ、階段は上に続いています。やめとけと言われる職業ではなく、留まるなと言われる段がある。それがインフラエンジニアの正確な姿だと思います。
▶ 全体の進め方は「未経験からIT転職・現実的ロードマップ」へ。
筆者:カツジン(平成2年生まれ・九州在住)。銀行で10年決算書を読み、そのあとM&A仲介とITエンジニアの人材紹介を3年。会社の値段と、人の市場価値が決まる瞬間を内側で見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。詳しくは運営者情報へ。
参考・出典 厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag「運用・管理(IT)」「システムエンジニア(基盤システム)」(年収=令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国平均/有効求人倍率=令和6年度)。年収は経験者を含む職業全体の平均です。キャリアの段階や現場に関する記述は、筆者が人材紹介に在籍した期間の経験に基づく整理です。


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