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この職種を調べていると、同じ方向の言葉ばかり並びます。
「ネットワークエンジニア」と一緒に検索されている語。上の2つは特に検索数が多いものです。
ここまで揃うと、本当に終わっている職種のように見えます。実際どうなのかを、先に1つの数字で確認します。
通信量は、まだ増え続けている
総務省が、日本のインターネットで実際に流れているデータ量を集計しています。最新の公表値です。
+14.6%固定回線のダウンロード通信量(前年同月比)2025年11月時点で約44.6Tbps。1契約あたり月294.1GBで、1日およそ9.8GBです
出典:総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」(2025年11月分・2026年2月25日公表)。
Tbps(テラビット毎秒)は、1秒間にどれだけのデータが流れているかを表す単位です。44.6Tbpsは、日本中の家庭の回線を合計すると、毎秒それだけのデータが動き続けているという意味になります。1契約あたりに直すと月294.1GB、1日およそ9.8GBです。
ただし1回だけの数字では、増えているのか一時的なのか判断できません。半年ごとの推移を見ます。
出典:同上(別紙の推移グラフより)。いずれも協力ISP9社の集計にもとづく推計値です。
半年ごとに約3Tbpsずつ、止まらずに増えています。この統計は2004年から続いていますが、20年以上、増加率がほぼ一定のまま右肩上がりが途切れていません。いまのペースが続けば、5年で通信量はおよそ2倍になります。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
半年ごとに3Tbps増えるというのは、いまある設備のままでは半年後に足りなくなるということです。回線を増やし、機器を置き、設定を入れ、止まっていないか見張る。この作業が半年ごとに発生し続けます。
つまり通信量が増え続けているかぎり、それを運ぶ側の人手も要り続けます。需要そのものが消える理屈は、いまのところ見当たりません。
では、なぜ言われるのか
需要があるのに評判が悪い。ここにはちゃんと理由があります。3つに分けます。
「夜勤があってきつい」
本当
ただしこれは「運用監視」という工程の話で、職種全体の話ではありません。設計や構築に移れば夜勤から外れます。未経験の入口が監視に集中しているため、入口の印象がそのまま職種の評判になっています。
「クラウドで仕事がなくなる」
半分だけ本当
物理的な機器を触る仕事は減ります。ただしクラウド上にも仮想のネットワークがあり、設計する対象が機器から構成に変わっただけです。用語が変わるので、追わない人には「なくなった」ように見えます。
この分野については、「AIで仕事がなくなる」の根拠になっている49%の研究でも、代替可能性が高い側に電気通信技術者とIT保守員が挙がっています。対象はやはり保守と運用の定型部分でした。
「底辺で、代わりがきく」
監視のままなら、そうなる
手順書どおりに動く仕事は、代わりが見つけやすいからです。そこから出られるかどうかが、この職種の分かれ目になります。
「やめとけ」の大半は、職種ではなく最初の工程から動けなかった人の話でした。同じ職種名でも、監視のままか設計まで行くかで別の仕事になります
移った先のクラウド側で何が起きているかは、クラウドエンジニアはやめとけのほうで、企業がクラウドを使う理由の順位から確かめました。
入口で監視に入ること自体は問題ない
誤解のないように書きますが、監視から始まること自体は普通です。私も人材紹介の現場で、そこから設計まで行った人を何人も見ました。
問題は、監視のまま何年も置かれる場合です。そしてそれは本人の努力より、入った会社が何を請けているかで決まります。

受託の運用監視しか案件がない会社では、上に上がる椅子がそもそもありません。逆に設計・構築まで請けている会社なら、数年で担当が変わります。
この見分け方は、以前未経験プログラマーの記事でも書きました。職種は違っても、構造は同じです。
向いている人・避けたほうがいい人
需要はある。ただ全員に向く仕事ではありません。
向いている人
目に見えないものを追うのが苦にならない
ネットワークは通信の流れが目で見えません。ログと構成図から状況を組み立てる作業が続きます。これをパズルとして面白がれる人は強い。
やめたほうがいい人
生活リズムを固定したい
入口の数年はシフト勤務になる可能性があります。夜勤が体質的に無理なら、開発系など別の入口を選んだほうが続きます。
資格の面では、この分野はCCNAが実質の共通言語になっています。学習内容がそのまま業務と重なるので、未経験でも学んだ分が無駄になりにくい領域です。
ちなみにCCNAの勉強を始めると多くの人が過去問を探しますが、CCNAに過去問は存在しません。ここは最初に知っておいたほうがいい部分です。
同じ職種名でも、入る会社で別の仕事になる
通信量は年14.6%で増え続けていて、需要そのものは減っていません。分かれ目は職種ではなく、最初にどこへ入るかでした。
ネットビジョンアカデミーは、CCNAの取得とネットワークエンジニアへの就職をセットにした研修サービスです。職歴・学歴は不問で、上京支援の寮も用意されています。研修と就職の紹介が同じ会社のなかで繋がっているので、どんな会社に送り出しているのかを、入る前の説明会の段階で直接聞けます。この記事で見た「最初にどこへ入るか」を、入ってから知るのではなく先に確かめられます。説明会はオンラインで受けられます。
対象の条件 32歳までの方が対象です(職歴・学歴は不問)。研修期間は1ヶ月、在職中の場合は2ヶ月。就職先は首都圏が中心になります。
\ 参加も相談も無料・学歴不問 /
ネットワークの知識がそのまま効く隣の領域として、セキュリティがあります。セキュリティエンジニアはやめとけ?で、侵入経路の6割がVPN機器だという統計から、必要な知識のつながりを整理しました。
よくある質問
ネットワークエンジニアはやめとけと言われるのはなぜですか
入口の多くが運用監視の工程で、夜勤やシフト勤務を伴うためです。ただしこれは工程の話であり、職種全体の話ではありません。設計や構築に移れば勤務形態は変わります。
ネットワークエンジニアはオワコンですか
需要が消える兆候は見当たりません。総務省の集計では、日本の固定回線のダウンロード通信量は2025年11月時点で約44.6Tbps、前年同月比14.6%増でした。データが増えれば、それを運ぶ回線と機器、設計・運用する人が必要になります。
クラウドが普及したら仕事はなくなりますか
物理機器を扱う仕事は減りますが、クラウド上にも仮想のネットワークがあり、設計対象が機器から構成に変わります。用語と技術は変わるため、学び続ける必要はあります。
ネットワークエンジニアは底辺ですか
運用監視だけを続けた場合、手順書どおりの作業として扱われることがあります。設計や構築の工程に移れるかどうかが分かれ目で、それは本人の努力より入った会社が何を請けているかで決まります。
未経験からでも目指せますか
目指せます。ネットワーク分野はCCNAという共通の資格があり、学習内容がそのまま業務と重なるため、未経験でも学んだ分が評価につながりやすい領域です。ただし入口は運用監視からになることが多い点は理解しておく必要があります。
終わっているのは職種ではなく、監視から動かないまま過ぎる時間のほうです。
※ 通信量のデータは総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」(2025年11月分・2026年2月25日公表)に基づきます。前年同月の値は公表された増加率から逆算した推計値です。また同統計は協力ISPの集計に基づく推計であり、日本のすべての通信を網羅した実測値ではありません。工程ごとの勤務形態やキャリアの分かれ方についての記述は、筆者が人材紹介に在籍した期間の見聞に基づく整理です。サービス内容・対象条件は公式サイトの記載(2026年8月時点)に基づくため、申込前に必ずご確認ください。


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