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データサイエンティスト検定(DS検定)は、始まって5年で13回行われ、合格率は66%から49%まで下がりました。合格ラインの目安も、正答率80%から76%に動いています。
先に結論を書きます。13回で約3万4,500人が受け、1万5,491人が受かりました。2人に1人が受かる試験です。ただし、国の職業情報は、この検定をデータサイエンティストの関連資格に載せていません。
この記事では、13回分の実施結果と、試験の中身と、その位置づけを確かめます。
13回の合格率と、受験者数の推移
主催するデータサイエンティスト協会が、回ごとの受験者数・合格者数・合格率・合格ラインの目安を公表しています。全部並べました。
| 実施回 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第1回 2021年9月 | 約1,400 | 927 | 約66% |
| 第2回 2022年6月 | 約2,900 | 1,453 | 約50% |
| 第3回 2022年11月 | 約2,600 | 1,088 | 約42% |
| 第4回 2023年6月 | 約3,050 | 1,347 | 約44% |
| 第5回 2023年11月 | 約3,750 | 1,427 | 約38% |
| 第6回 2024年3月 | 約2,500 | 1,089 | 約44% |
| 第7回 2024年6月 | 約1,950 | 929 | 約48% |
| 第8回 2024年11月 | 約3,300 | 1,474 | 約45% |
| 第9回 2025年3月 | 約2,720 | 1,188 | 約44% |
| 第10回 2025年6月 | 約2,200 | 956 | 約44% |
| 第11回 2025年11月 | 約3,560 | 1,529 | 約43% |
| 第12回 2026年3月 | 約2,400 | 1,001 | 約42% |
| 第13回 2026年6月 | 約2,220 | 1,083 | 約49% |
| 13回の合計 | 約34,550 | 15,491 | 約45% |
受験者数は協会の公表値(概数)、合格者数は実数。合計の合格率は当編集部の計算。合格ラインの目安(正答率)は第1〜2回80%、第3〜6回79%、第7〜12回77%、第13回76%。出典:一般社団法人データサイエンティスト協会「DS検定 過去の実施結果」
第1回の66%は、その後一度も出ていません。第2回で50%、第3回以降は38〜49%の幅に入り、13回の合計では45%。4割台で安定した試験です。
受験者数は1回あたり1,400〜3,750人で、11月の回が多い傾向があります。
合格ラインの目安は、第1回の80%から第13回の76%まで下がっています。ラインが下がっても合格率が上がっていないのは、問題のほうが難しくなっているか、受ける人の層が広がっているか、どちらかです。
協会は、試験問題は各試験回によって少しずつ刷新される、としています。
基本情報やITパスポートと比べると
同じ「2人に1人」でも、中身は違います。ITパスポートは令和7年度の合格率が48.6%で、年齢が上がるほど合格率が上がる試験でした。
基本情報技術者は2026年3月時点で35.8%まで下がり、文系大卒社会人が32.7%です。
DS検定の45%はその間にあります。受験者は年8,000人前後で、ITパスポート(令和7年度の応募者約30万7,000人)や基本情報(同約17万2,000人)とは桁が違います。
統計検定やG検定、E資格と並べたときの位置は、資格9つの合格率で別に確かめました。学位で入る職業の年収がどう割れるかも、別に並べています。
データサイエンティストの年収を国の統計で引いたら職種がなく、学位で引くと、同じ大学院卒でも会社の規模で月35万円と52万円に割れていた
データサイエンティストの資格9つの合格率を並べたら、18%から83%まで開いていた。国が認定しているのは資格ではなく大学の講座だった
基本情報技術者試験の合格率を学歴と年齢で分けたら、20%から77%まで開いていた
ITパスポートの難易度を得点分布で見たら、落ちた人の半分はあと100点以内だった
何を問う試験か
正式名称は「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」。協会が定めるスキルレベルの4段階のうち、いちばん下のアシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル・★1つ)に相当する実務能力が対象です。
これに、大学の数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルのモデルカリキュラムを合わせた範囲が出ます。
選択式100問を100分、全国の試験会場でCBT方式。受験資格はなく、受験料は一般1万円、学生5,000円(税抜)。
2025年に更新されたスキルチェックリスト第6版に基づき、4つの領域から出ます。
| 領域 | 含まれる項目の例 |
|---|---|
| 基盤 | 行動規範(データ・AI倫理、コンプライアンス)、論理的思考、KPI、生成AI活用、統計情報の理解、ITセキュリティ |
| データサイエンス | 線形代数・微積分・集合論の基礎、統計数理、仮説検証、推定・検定、データ加工、可視化、回帰・分類、機械学習、深層学習、時系列、自然言語処理、大規模言語モデル |
| データエンジニアリング | システム設計、データ収集、テーブル定義、DWH、クラウド、SQL、プログラミング、MLOps、生成AIによるコーディング支援 |
| 価値創造 | 技術・社会潮流の洞察、課題の再定義、ビジネスアーキテクチャ設計、倫理・リスク設計、PoC設計、効果測定 |
スキルチェックリスト第6版の4カテゴリの★1相当と、数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)モデルカリキュラムを総合した範囲。項目は協会の試験範囲ページから抜粋。出典:データサイエンティスト協会「DS検定とは」
数学と統計、プログラミングとSQL、ビジネスと倫理。1つの試験で、データサイエンティストの仕事の4つの面をまとめて問います。
協会が想定する受験者は、データサイエンティスト初学者、これから目指すビジネスパーソン、興味を持つ大学生や専門学校生、です。
合格率45%の試験で落ちる側の55%は、4つの領域のどれかで止まっています。範囲が広いので、独学だと止まった場所が分からないまま次の回を待つことになります。
Winスクールは全国に教室があり、オンラインにも対応した個人レッスンのスクールです。Python+AI・データ分析コースがあります。
だから、データサイエンスとデータエンジニアリングの2領域、つまり統計とプログラミングを、教室で自分の手を動かして通せます。4領域のうち2つを、試験の前に自分の側に置いてから受けられます。受講相談は無料です。
\ 受講相談は無料です /
この検定は、就職にどこまで効くか

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)は、職業ごとに関連資格の欄を持っています。データサイエンティストのページのその欄は、「関連する資格はありません」です。DS検定は載っていません。
同じjob tagで、働いている人に多いと感じる学歴を聞くと、大卒55.3%、修士44.7%、博士29.8%。
就業するにはの欄は、大学院等で統計学、数学、情報工学などを専攻している場合が多い、としています。国の職業情報の側では、この職業は資格ではなく学位で入る職業として書かれています。
それでも、この検定に意味がないとは思いません。協会自身が、見習いレベル(★1つ)の証明だと位置づけています。
その協会が働いている会員に聞いた調査では、スキルを活かせている人が27%でした。やめとけと言われる理由は、そちらで確かめています。
データサイエンティストはやめとけ? 本人たちの協会の調査を見たら、スキルを活かせている人は27%だった
1万5,491人の合格者がいて、合格証明書とオープンバッジが出る。データを扱う仕事の入口で、統計とSQLとプログラミングの基礎を一度に確かめた証拠としては、他にあまりない試験です。
データサイエンティストという仕事の中身、求人倍率8.91倍と求人賃金29.6万円が同居する理由は、別に書いています。
データサイエンティストとはどんな仕事か。求人倍率は8.91倍でIT職種の最多、なのに求人賃金は29.6万円で下から4番目だった
次の回はいつか
第14回は2026年11月7日から22日に実施され、個人申込は9月21日10時から10月23日までです。結果発表は2027年1月中旬。年に2〜3回(3月・6月・11月)のペースで行われています。
よくある質問
データサイエンティスト検定の合格率はどのくらいですか?
第13回(2026年6月実施)の合格率は約49%、受験者約2,220名のうち1,083名が合格しました。第1回(2021年9月)の約66%から下がり、第3回以降は38〜49%の幅で推移しています。13回の合計では約3万4,550人が受験し、1万5,491人が合格、合格率は約45%です。
データサイエンティスト検定の難易度はどのくらいですか?
選択式100問を100分で解く試験で、合格ラインの目安は正答率約76〜80%です。協会はスキルレベル4段階のいちばん下、アシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル)相当と位置づけています。合格率は約45%で、ITパスポート(令和7年度48.6%)と基本情報技術者(2026年3月35.8%)の間です。
データサイエンティスト検定の受験料と日程は?
受験料は税抜で一般10,000円、学生5,000円、協会の大学会員の学生4,000円です。受験資格はありません。第14回は2026年11月7日から22日に全国の試験会場でCBT方式で実施され、個人申込は2026年9月21日から10月23日、結果発表は2027年1月中旬です。
データサイエンティスト検定は就職に役立ちますか?
厚生労働省のjob tagは、データサイエンティストの関連資格を「関連する資格はありません」としていて、DS検定は載っていません。働いている人に多い学歴は大卒55.3%、修士44.7%、博士29.8%で、学位で入る職業として書かれています。協会は検定を見習いレベル(★1つ)の証明と位置づけており、入口で基礎を確かめた証拠になる試験です。
合格証明書は、データサイエンティストの求人票を開く鍵にはなりません。ただ、データを扱う仕事の入口は、その求人だけではありません。IT・Web業界の未経験求人の中に、データを集めて整える側の席があります。
ユニゾンキャリアはIT・Web業界専門の転職エージェントで、IT業界が未経験の人の転職も支援しています。
だから、検定で確かめた基礎が、いま出ている未経験求人のどの席で使えるかを、応募する前に担当者を通して確かめられます。関連資格に載らない検定を、載る席に持っていけます。面談は無料です。
対象は20代・高卒以上で、東京・埼玉・神奈川での就業を希望する方です(居住地は問いません)。
\ IT未経験の転職も相談できる /
次の一手は1つです。受ける前に、4つの領域のうち自分がどれで止まるかを、協会の試験範囲ページで1度確かめてください。45%の側に入るかどうかは、範囲の広さを先に知っているかで決まります。
参考出典
一般社団法人データサイエンティスト協会DS検定 過去の実施結果・DS検定とは(検定概要・試験範囲)
厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「データサイエンティスト」/IPA 情報処理技術者試験 統計資料(基本情報・ITパスポートの合格率)
受験者数は協会が概数で公表している値、合格者数は実数です。合格ラインの目安は協会の公表値で、実際の合否は各回のスコアで判定されます。13回合計の合格率は概数の受験者数から当編集部が計算したものです。試験の日程・受験料・範囲は2026年9月時点の協会の記載で、変更される場合があります。サービス内容・対象条件は公式サイトの記載(2026年9月時点)を確認してください。


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