未経験IT転職の志望動機の作り方|採用側が”本当に見ている”ポイントから逆算する3ステップ

木炭デッサン風イラスト。机に向かった若者が手帳や名刺入れを傍らに、考えながら書類にペンを走らせている。 未経験からIT転職
カツジン

書いている人:カツジン(元銀行員 → M&A仲介・IT人材紹介 → 経営)。企業が誰にいくら払うかを見てきた立場から書いています。詳しく

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未経験からIT転職。
応募までは進めても、多くの人が同じ場所で固まります。

——志望動機の欄です。

「なぜIT業界なのか」「なぜこの会社なのか」。
書こうとすると、手が止まる。ネットで例文を探して、コピペして、でも自分の言葉じゃないから面接で深掘りされると崩れる。

元・IT人材紹介のカツジンです。
何百枚もの志望動機を読み、それを企業に「推す」側にいました。

だから断言できます。
志望動機は、例文を探すものではありません。採用側が何を見ているかを知れば、自分で作れるものです。

この記事では、その「型」をお渡しします。

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大前提:採用担当は「熱意」を見ていない

いちばん多い誤解から壊します。

未経験の志望動機というと、多くの人が「熱意」を書こうとします。
「どうしても挑戦したい」「強い意欲があります」——。

ですが、採用側にいた実感として、熱意そのものはほとんど刺さりません。
なぜなら、応募者全員が「熱意があります」と言うからです。差がつかない。

では、何を見ているか。未経験採用で企業が本当に確かめたいのは、この2つだけです。

① すぐ辞めないか

未経験を採るのは、教育コストをかける投資です。「またすぐ辞めるのでは」を、いちばん恐れています。

② 入って伸びるか

今のスキルは低くて当然。だからこそ「入社後に自分で学び、成長できる人か」を見ています。

志望動機は、この2つに「はい」と答えるための材料です。
熱意を叫ぶ場所ではなく、「辞めない理由」と「伸びる証拠」を差し出す場所。
そう捉え直すだけで、書く中身が変わります。

FORMULA

刺さる志望動機の「3ステップの型」

その2つに答える志望動機は、3つの部品でできています。
順番に埋めるだけで完成します。

STEP 1きっかけ ——「なぜITなのか」を、自分の経験と繋ぐ
「AIが来るから」のような一般論はNG。自分の実体験から語ります。今の仕事で感じた不便、効率化したいと思った瞬間、ITに助けられた経験。小さくていい。あなたにしか言えない入口が、説得力になります。
STEP 2行動 ——「もう動き始めている」証拠を出す
ここが最重要です。「学びたい」ではなく「もう学んでいる」を示す。独学を始めた、無料体験を受けた、簡単なものを作ってみた——何でもいい。この一文が、”口だけでない”の証明になり、②「伸びるか」への回答になります。
STEP 3接続 ——「なぜこの会社か」を、事実で結ぶ
「御社の理念に共感」だけでは弱い。その会社の具体的な事実(事業内容・研修制度・扱う技術)と、自分のきっかけ・行動を線で結びます。ここが具体的なほど、①「本気で長く働く気か」が伝わります。

この3つが揃うと、「辞めない理由(実体験の必然性)」と「伸びる証拠(すでに行動)」が、自然に両方入ります。

BEFORE / AFTER

同じ人でも、こう変わる

抽象論では分かりにくいので、営業職からの転職を例に、before/afterを見てください。

よくある例(刺さらない)

「IT業界の将来性に魅力を感じ、手に職をつけたいと思い志望しました。未経験ですが、強い意欲を持って頑張ります。」

誰でも書けて、行動の証拠がなく、この会社である理由もない。全部”言葉”だけです。

型で作った例(刺さる)

「営業で顧客管理を手作業でしていた時、非効率さに限界を感じ、独学でExcelの自動化を始めました。(きっかけ+行動)もっと根本から仕組みを作りたいと考え、今はProgateでプログラミングを学んでいます。(行動)御社の、業務改善システムを自社開発している点に強く惹かれました。(接続)

実体験があり、もう動いていて、この会社への理由も具体的。全部”事実”です。

熱意は「言う」ものではなく、
行動の事実で「にじませる」もの。

NG

やりがちな3つの地雷

逆に、これをやると一気に評価が下がります。現場でよく見たものです。

NG 1「学ばせてください」という受け身
教育に前向きな会社でも、”教えてもらう気満々”は敬遠されます。主役は自分。「学ばせてください」ではなく「学んでいます」。
NG 2待遇・楽さが動機に透ける
「残業が少なそう」「在宅ができる」が主目的だと、①辞めない理由になりません。本音でも、動機の主軸には置かないこと。
NG 3どの会社にも出せる文章
会社名を差し替えても成立する志望動機は、「本気で選んでいない」と伝わります。STEP3の”事実の接続”で必ず個別化を。

REAL

正直な話——ひとりで完璧に仕上げるのは、難しい

ここまで型を書いてきて、最後に本音を。

この型を知っても、いざ自分のこととなると、詰まります。
「自分の経験の、どこがITと繋がるのか」「この会社の何を軸にすべきか」——ここは、業界を知らない未経験者が一人で判断するのが、いちばん難しいところだからです。

そして、志望動機は書類より面接でこそ試されます。深掘りされて崩れないかどうか。
ここを独りで対策するのには、限界があります。

だから、採用側にいた立場から本音で言うと——プロに壁打ちしてもらうのが、いちばん速くて確実です。

志望動機と面接は、プロと”壁打ち”して仕上げる

ユニゾンキャリアは、IT・Web業界に特化した転職エージェントです。

強みは、書類の添削と受ける企業に合わせた模擬面接受ける企業ごとに何を聞かれるかを踏まえて模擬面接をするので、汎用の例文では埋まらない部分が先に分かります。「あなたの経験のどこがITに繋がるか」を業界のプロと一緒に言語化でき、面接で深掘りされても崩れない志望動機に仕上げられます。相談は無料・オンラインOK。

ひとりで例文とにらめっこする時間を、プロと話す15分に替えてみてください。

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FAQ

よくある質問

志望動機に、嘘の実体験を書いてもいいですか?

絶対にやめてください。面接の深掘りで必ず崩れますし、入社後のミスマッチにも繋がります。小さくても本当の実体験を掘り起こす方が、はるかに強い動機になります。

まだ何も勉強していません。STEP2に書くことがありません。

それなら、応募の前に「小さな行動」を一つ作りましょう。無料の学習サイトを1日触る、無料体験を受ける。それだけでSTEP2が埋まり、動機が一段強くなります。学ぶ言語に迷えば「プログラミングは何語から?」を参考に。

「なぜIT業界か」がどうしても思いつきません。

大きな理由を探そうとするから詰まります。日常の小さな不便(手作業の面倒さ、アナログな職場)で十分です。自分の適性から考えたい場合は「エンジニアに向いている人・向いていない人」もどうぞ。

志望動機と自己PRは何が違いますか?

志望動機は「なぜここで働きたいか(相手軸)」、自己PRは「自分に何ができるか(自分軸)」です。未経験の場合、自己PRは前職で培った姿勢(継続力・調整力など)を、ITでどう活かすかに繋げると効果的です。

まとめ

※内定の先の不安、入社後の1年については「未経験でIT転職した後の1年で、実際に何が起きるか」をどうぞ。

※作った志望動機が面接でどう掘られるかは「未経験IT転職の面接対策」に続きを書きました。

まとめ——志望動機は「探す」ものではなく「組み立てる」もの

整理します。

採用側が見ているのは、熱意ではなく「辞めないか・伸びるか」。
だから型は、きっかけ(実体験)→行動(もう動いている)→接続(この会社の事実)の3ステップ。
そして、熱意は言葉でなく行動の事実でにじませる。

例文を探し回るのは、もう終わりにしましょう。
あなたの実体験の中に、あなたにしか書けない動機の材料が、必ずあります。

志望動機は、ネットの中ではなく、
あなたの経験の中にある。

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筆者:カツジン(平成2年生まれ・九州在住)。銀行で10年決算書を読み、そのあとM&A仲介とITエンジニアの人材紹介を3年。会社の値段と、人の市場価値が決まる瞬間を、内側から見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。詳しくは運営者情報へ。

本記事について
志望動機の型および評価の観点は、筆者がIT・エンジニア領域の人材紹介で、企業へ求職者を推薦してきた経験に基づく整理です。採用基準は企業ごとに異なるため、応募先ごとに調整してください。

カツジン

この記事を書いた人:カツジン

平成2年生まれ・九州在住

元銀行員。M&A仲介とIT人材紹介の会社で、会社の値段と人の市場価値が決まる現場を3年見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。

誰に、何のために書いているか

文系・未経験からITへ動くか迷っている人に向けて書いています。国の統計と、人材紹介で「企業が誰にいくら払うか」をみてきた経験から、いまどこにいて次に何をすれば年収が動くのかを書いています。きれいごとは書きません。

約束していること

数字は一次情報まで遡って確かめます。向いていない人がいることも、そのまま書きます。記事には広告を含みますが、条件に合わない人には勧めません。

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