プログラミングスクールが“無料”な理由|元人材紹介が明かす仕組みと、後悔しない使い方

黄色の背景に置かれた黒いギフトボックス(“無料”の裏にある仕組みのイメージ) 未経験からIT転職
カツジン

書いている人:カツジン(元銀行員 → M&A仲介・IT人材紹介 → 経営)。企業が誰にいくら払うかを見てきた立場から書いています。詳しく

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「プログラミングスクール 無料」
——そう検索しながら、心のどこかで身構えていませんか。

タダより高いものはない。無料には、裏がある。
そう感じるのは、正しい感覚です。

カツジンです。前職で、ITエンジニアの人材紹介をしていました。「無料スクール」がなぜ無料で成り立つのか、そのお金の流れを業界の内側から知っている立場から、正直に解説します。

“無料”の正体さえ知れば、
賢く使うか、避けるかを、自分で選べる。

※転職エージェントが無料の仕組みは、対になる記事「転職エージェントはなぜ無料?」で解説しています。

まず、「無料」には2種類ある

ここを混同すると、選択を誤ります。最初に、この2つを分けてください。

タイプA

完全無料スクール

  • 受講料は0円
  • お金の出どころは提携企業からの紹介料
  • 就職先が提携企業に限られやすい
  • 20代など年齢制限があることが多い
タイプB

無料体験・無料カウンセリング

  • 本講座は有料、お試し部分が無料
  • お金の出どころは受講料(お試しは集客)
  • 適性・雰囲気をリスクゼロで確認できる
  • 年齢や就職先の縛りなし

同じ「無料」でも、仕組みもリスクも、まったく違います。

色の違う2つのドア(2種類の“無料”のイメージ)

なぜ「完全無料」で成り立つのか

受講料0円。でも、スクールも慈善事業ではありません。お金は、こう流れています。

あなた受講料0円で学ぶ
卒業後に就職
無料スクール人材を育てて紹介
紹介料を支払う
提携企業人材がほしい

つまり——あなたは「受講生」であると同時に、スクールにとっての「商品」でもあるということです。

⚠ この仕組みから、こうなりやすい
  • 就職先が、提携企業(SES等)に限定される
  • 20代までなど、年齢制限があることが多い
  • 「学びたい会社」より「紹介しやすい会社」に導かれがち

これは、悪ではありません。仕組みを知って選べば、立派な選択肢です。
知らずに入るから、後悔する。その差だけです。

※「SES」という働き方の構造と、合わなかった場合の出口は「SESを辞めたいは甘えじゃない」で詳しく解説しています。

無料の代償は、お金ではなく「選択肢」

フェアに、両面を書きます。

メリット。とにかくお金がかからない。就職までセットで面倒を見てくれる。未経験の最初の一歩としては、ハードルが低い。

注意点。就職先の自由度が、下がります。「どこでもいいから早く現場に立ちたい」なら合う。「行きたい企業がある」なら、合わないことも多い。

無料の代償は、お金ではなく
「選択肢」で払っている。

※ 世間の「無料スクールはやめとけ」という警告が正しいのかどうかは、「『無料プログラミングスクールはやめとけ』は本当か」で違約金・就職先・年齢の3点から検証しています。

後悔しない、「無料の使い方」

結論はシンプルです。順番を、間違えないこと。

二手に分かれる土の道(後悔しない選択のイメージ)
  1. まず“タイプB”で試す。無料体験・無料カウンセリングで、自分に適性があるか、独学とスクールどちらが向くかを確かめる。
  2. 仕組みを理解して比べる。完全無料の「就職先の縛り」を飲むか、お金を払ってでも自由を取るか。ここで初めて比較する。
  3. 自分の答えで選ぶ。広告でも営業トークでもなく、試した実感と仕組みの理解で決める。

この順番だけで、後悔の大半は防げます。

よくある質問

完全無料のプログラミングスクールは怪しい?

怪しくはありません。卒業生を提携企業に紹介し、企業から紹介料を得るビジネスモデルのため受講料が無料になります。ただし就職先が提携先に限定される・年齢制限がある場合が多く、仕組みを理解して選ぶことが大切です。

無料スクールと無料体験の違いは?

完全無料スクールは受講料0円で、原資は提携企業からの紹介料です。無料体験・無料カウンセリングは有料スクールのお試しで、適性や雰囲気を無料で確認できます。仕組みもリスクも異なります。

まず何から始めればいい?

いきなり入会せず、無料体験・無料カウンセリングで自分の適性と合う学び方を確かめるのが、遠回りしない方法です。その上で完全無料スクールと有料スクールを比較すると後悔しにくくなります。

まず、無料で「適性」と「合う学び方」を試す

無料体験・無料カウンセリングのあるスクールなら、お金をかける前に、向き不向きと進め方を確かめられます。たとえばWinスクールは全国に教室があり、オンラインでもマンツーマン。まずは無料の受講相談で、自分に合う学び方を相談するのが、遠回りしない一歩です。

\ 受講相談は無料です /

「独学で続けられる自信がない」という方は、「プログラミング独学はなぜ挫折する?9割がつまずく5つの崖」も読んでみてください。

※ 有料スクールを選ぶ場合の費用の目安と、受講料の半分以上が戻る公的制度は「プログラミングスクールの費用はいくら?」で解説しています。

そもそも、学ぶ価値はあるのか

「今からIT業界に入って大丈夫か」——その不安にも、数字で答えておきます。

最大 約79万人 不足
2030年に見込まれるIT人材の需給ギャップ(試算)
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年) ※AI普及前の推計のため幅はあるが、需要超過の方向は不変

学ぶ価値がある分野だからこそ、“入り方”で消耗してほしくない。最初の一歩は、慎重に、でも確実に踏み出してください。

まとめ

「無料」は、敵でも味方でもない。
仕組みを知った人だけが、味方にできる。

タダより高いものはない。でも、正体を知れば、タダほど心強いものもありません。賢く使って、遠回りせずに進んでください。

▶ 未経験からのIT転職の全体像は「未経験からIT転職は無理ではない・現実的ロードマップ」、文系の方は「文系からエンジニアは末路じゃない」で詳しく解説しています。


筆者:カツジン(平成2年生まれ・九州在住)。銀行で10年決算書を読み、そのあとM&A仲介とITエンジニアの人材紹介を3年。会社の値段と、人の市場価値が決まる瞬間を、内側から見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。詳しくは運営者情報へ。

参考・出典
経済産業省「IT人材需給に関する調査」(みずほ情報総研/2019年)

カツジン

この記事を書いた人:カツジン

平成2年生まれ・九州在住

元銀行員。M&A仲介とIT人材紹介の会社で、会社の値段と人の市場価値が決まる現場を3年見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。

誰に、何のために書いているか

文系・未経験からITへ動くか迷っている人に向けて書いています。国の統計と、人材紹介で「企業が誰にいくら払うか」をみてきた経験から、いまどこにいて次に何をすれば年収が動くのかを書いています。きれいごとは書きません。

約束していること

数字は一次情報まで遡って確かめます。向いていない人がいることも、そのまま書きます。記事には広告を含みますが、条件に合わない人には勧めません。

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