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異業種に移りたいけれど、もう遅いんじゃないか。そう思って年齢を調べている方が多いと思います。
「何歳まで」に、実数で答えます。
厚生労働省が毎年、何歳の人が実際に転職したかを調べています。年齢の話は感覚で語られがちなので、まず事実から見ます。
実際に転職しているのは何歳か
令和6年の1年間に転職した人の割合を、年齢別に並べるとこうなりました。
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査」転職入職者の状況・男性の転職入職率(%)。女性は20〜24歳から55〜59歳の各階級で男性より高く、25〜29歳で16.8%、45〜49歳でも10.7%です。
ピークは25〜29歳の15.1%。20代後半が最も動いています。
ただ、注目してほしいのはその先です。30代前半でも10.3%、40代前半で6.8%、40代後半でも6.0%が実際に転職しています。ゼロになる年齢はありません。
「もう遅い」と言われる年齢でも、動いている人は毎年いる。まずこれが事実です。
転職すると給料は下がるのか
年齢の次に気になるのがここだと思います。同じ調査で、転職後に賃金がどう変わったかを見ます。
増加した人から減少した人を引いた差を、年齢別に並べました。右に伸びていれば増えた人のほうが多いということです。
同調査より。数値は「賃金が増加した人の割合」から「減少した人の割合」を引いたポイント差です。中央の縦線がゼロを示します。
50代前半まで、すべての年齢でプラスでした。符号が変わるのは55歳からです。
全体で見ても、転職して賃金が増えた人は40.5%、減った人は29.4%。増えた人のほうが11.1ポイント多いのが現状です。
ちなみに1割以上増えた人が29.4%いる一方、1割以上減った人も21.7%います。上がるか下がるかは、年齢より中身で決まります。
ここまでの数字は全年齢・全職業をならした平均です。実際に効くのは、自分が移ろうとしている先に人が足りているかどうかでした。
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では、何歳までなのか
2つの数字を合わせると、こう言えます。
年齢で線を引くなら50代前半です。ただし、それは平均の話です。
実際に効くのは、移る先に人が足りているかどうかでした。同じ月のハローワークの数字を見ると、職業によって求人倍率が0.15倍から7.85倍まで開いています(職業別の求人倍率を並べた記事にまとめました)。
人が足りていない職業なら、多少年齢が上でも入口はあります。逆に人気の職業は、若くても入れません。

異業種に移るときに見られるもの
ここは統計ではなく、人材紹介にいたころの実感です。
前の仕事で何を担当していたか
業界は変わっても、業務は変わらないものがあります。数字の管理、段取り、人への説明。異業種転職で通る人は、ここを翻訳して話せています
なぜその業界なのか
今が嫌だから、では通りません。移った先で何をやりたいのかが言えるかどうか。ここが弱いと、また辞めると判断されます
下がることを受け入れているか
異業種では、一時的に役職や年収が下がることがあります。それを織り込んでいる人は強い。数年で戻す前提で動けるからです
3つとも年齢とは関係ありません。年齢で落ちているように見えて、実際はこの3つのどれかが言えていないことのほうが多いというのが、現場で見てきた印象です。
この3つが見られる度合いは、年々上がっています。応募が増えて選考が絞り込まれている実態は、未経験エンジニアは増えすぎかで数字から確かめました。
職種を変えるなら、需給が動いている側へ
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情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.33倍で、全職業平均の1.01倍を上回っています。飛び抜けて広い入口ではありませんが、経験より意欲を見る求人が実際にある領域です。
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年齢別に見ると、準備をしている人の割合がいちばん高いのは30〜34歳の40.5%でした。転職した人の66.1%は準備を何もしていなかったで、年代ごとの差を並べています。
職種そのものを変えた人がどれくらいいるかは、未経験から転職した人は82万人で数えました。専門職に移った人の38.7%が、別の職業から来ています。
よくある質問
異業種への転職は何歳までできますか
法律上の制限はありません。厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、40代後半でも男性の6.0%、女性の10.7%が1年間に転職しています。賃金面では50代前半まで「増加した人」が「減少した人」を上回っており、符号が変わるのは55歳以降です。
転職すると給料は下がりますか
全体では増えた人が40.5%、減った人が29.4%で、増えた人のほうが11.1ポイント多くなっています。ただし1割以上減った人も21.7%いるため、年齢よりも移る先の中身で決まります。
何歳がいちばん転職しやすいですか
転職入職率のピークは25〜29歳で、男性15.1%、女性16.8%です。ただしこれは実際に転職した人の割合であり、採用されやすさそのものを示す数値ではありません。
30代から異業種に移るのは無謀ですか
無謀ではありません。30代前半の転職入職率は男性10.3%、女性13.2%で、賃金の増減も30〜34歳はプラス21.9ポイントと全年齢のなかでも高い部類です。
異業種転職で企業は何を見ていますか
厚生労働省の別の調査では、若手の中途採用で重視された点の1位は職業意識・勤労意欲で72.7%、業務に役立つ職業経験は42.3%と5番目でした。前職の業界そのものより、意欲と適応力が上位に来ています。
「何歳まで」の答えは、賃金で線を引くなら50代前半でした。
ただ、数字を並べて分かるのは、年齢そのものより移る先に人が足りているかどうかのほうが効くということです。
年齢を気にして止まっている時間があるなら、どの職業が空いているかを調べたほうが早いと思います。
※ 転職入職率および賃金変動は厚生労働省「令和6年雇用動向調査」の転職入職者の状況に基づきます。この統計は転職者全体を対象としたもので、異業種間の移動に限定した数値ではありません。有効求人倍率は同省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」職業別によります。選考実務についての記述は、筆者が人材紹介に在籍した期間の見聞に基づく整理です。サービス内容・対象条件は公式サイトの記載(2026年8月時点)に基づくため、申込前に必ずご確認ください。
参考出典:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」(転職入職者の状況・年齢階級別の転職入職率および転職前後の賃金変動)、厚生労働省「一般職業紹介状況」(職業別の有効求人倍率)


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