フリーター・第二新卒からITエンジニアへ|20代の「今」なら正社員を狙える理由

切り絵風イラスト。バックパックを背負った若い人物が、暗い室内から、金色の朝日と一本道が見える明るい戸口の外へ一歩を踏み出そうとしている。 未経験からIT転職
カツジン

書いている人:カツジン(元銀行員 → M&A仲介・IT人材紹介 → 経営)。企業が誰にいくら払うかを見てきた立場から書いています。詳しく

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同級生は、もう正社員。自分は、まだフリーター。

このまま30歳になったら。そう考えると、胸の奥がざわつく。レールを外れた気がして、焦りだけが積もっていく。

元IT人材紹介のカツジンです。職歴の浅い20代を、正社員のエンジニアへ何人も送り出してきました。その経験から、先に結論を言います。

20代の今なら、まだ間に合う。
むしろ、今がいちばん有利です。

気休めで言っているのではありません。これは「若いうちだけ開いている窓」の話で、データではっきり裏づけられているからです。

※30代の方には「30代未経験のIT転職はどこまで現実的か」で、使える支援の対象年齢を整理しています。

「若いほど正社員になれている」は、数字に出ている

フリーターから正社員へ移れる割合は、年齢でこれだけ変わります。

フリーターから正社員になれた割合

32.7%
20〜24歳
10%台
30代以降

独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)が、総務省の「就業構造基本調査」(平成29年)を分析した資料による数字です。

20〜24歳で32.7%、25〜29歳で25.5%。ところが30代に入ると、10%台まで落ち込みます。

20〜24歳
32.7%
25〜29歳
25.5%
30代以降
10%台

出典:労働政策研究・研修機構(JILPT)「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状」(総務省・平成29年就業構造基本調査をもとにした分析)

20代前半なら、3人に1人が正社員へ移れている。ところが30代で一気に狭まる。これが「ポテンシャル採用の窓」です。裏を返せば、20代の今は、職歴が薄くても門が大きく開いているということ。動くなら、窓が閉じる前です。

年齢のほかに、もうひとつ線があります。フリーターから正社員になれたのは3人に2人で見た調査では、正社員になろうとした人のなれた割合が、フリーター4年を超えると61.1%から37.9%に落ちていました。

なお、在職中で「第二新卒として動くべきか」を迷っている段階なら、「やめとけ」と「有利」が両方出てくる理由を先に読んだほうが整理が早いです。

職種をITに限定せず「そもそもどの職業なら受かりやすいのか」から考えたい場合は、求人倍率で職業を選び直した記事も参考になります。

なぜ、あなたが有利なのか

未経験ITは、スキルではなく若さで採る

なぜ若さがそこまで効くのか。答えは、未経験採用の仕組みにあります。

企業は未経験者を「即戦力」としては見ていません。見ているのは「これから何年、伸びて働いてくれるか」。つまり育成の前提です。

だから、育てる時間を長く取れる若い人ほど、投資対象になる。ここに、あなたが職歴で悩む必要のない理由があります。

実際、私が現場で送り出した中にも、フリーターや早期離職からエンジニアになった20代は何人もいます。共通点は、特別な才能ではなく、「若いうちに、動いた」という一点でした。

01
若さ=伸びしろ

今できることより「これから育つか」で採られる。20代というだけで、企業は投資したくなる。

02
深刻な人手不足

採る側が足りていない。育ててでも若手が欲しい企業が、本当に多い。

03
変なクセがない

他業種のやり方に染まりきっていない分、新しい技術をまっすぐ吸収できる。

最大 約79万人 不足
経済産業省が2019年に公表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年に最大で約79万人ものIT人材が不足すると試算。人が足りない場所は、未経験・若手にこそ門を開きます。
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」

※ 20代なら学習費用ゼロの無料プログラミングスクールという入口もあります。ただし契約には注意点もあるので、検討する場合は「『無料プログラミングスクールはやめとけ』は本当か」を先に読んでみてください。

正直な話

「独りだと、落ちやすい」

ここまで良い話をしてきましたが、壁もひとつ。フリーターや第二新卒の就活は、独りで受けると、経歴の弱点がそのまま出てしまう。つまずくのは、だいたいこの3つです。

  • 空白期間を、どう説明するか。「なんとなく過ごしていた」で終わると、印象が沈む。
  • 早期離職の理由を、どう伝えるか。正直に言うほど、マイナスに聞こえてしまう。
  • 志望動機を、どう作るか。「なんとなくIT」では、熱意が伝わらない。

ポテンシャルは十分あるのに、伝え方で損をして落ちる人を、何人も見てきました。だからこの層こそ「伴走」が効きます(独学が挫折しやすい構造は「プログラミング独学はなぜ挫折する」に書きました)。

空白やバイト経験を強みに翻訳し、書類と面接を一緒に組み立ててくれる人がいるだけで、通過率はまるで変わります。

20代の武器が、いちばん効くうちに動く

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よくある質問

フリーターや第二新卒でもITエンジニアの正社員になれる?

20代であれば十分に可能です。就業構造基本調査の分析(JILPT)でも、フリーターからの正社員移行率は20〜24歳で32.7%、25〜29歳で25.5%と、若いほど高くなっています。IT未経験採用はスキルよりポテンシャルで決まり、若さが武器になります。ただし独りだと経歴の弱みが出やすいため、第二新卒に強い就職支援で書類・面接を準備するのが有効です。

なぜ20代のうちに動いた方がいい?

フリーターから正社員への移行率は、20〜24歳で32.7%、25〜29歳で25.5%と高い一方、30代に入ると10%台まで下がるためです(総務省・就業構造基本調査/JILPT分析)。未経験のポテンシャル採用は育成前提のため、育てる時間を長く取れる若い人ほど有利です。

職歴がない・空白期間があると不利?

20代の未経験IT採用では決定打にはなりません。空白やアルバイト経験も、伝え方次第で強みに変えられます。独りだと空白の説明・早期離職の理由・志望動機でつまずきやすいので、就職支援のプロと経歴を翻訳し、書類・面接を組み立てるのが失敗を避けるコツです。

「書類で落ちるのが怖い」なら、書類選考なしという道

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「やめとけ」という評判が気になる人は、よく言われる4つを仕組みから検証した記事も読んでみてください。
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レールを外れたんじゃない。
まだ、乗り換えられる場所にいる。

「窓」は、待っていても広がりません。20〜24歳で32.7%、25〜29歳で25.5%。この数字が示すのは、動くのが早いほど有利だという、ただそれだけのこと。

完璧に準備してからではなく、まず情報を取りにいく。5年後、正社員のエンジニアとして働くあなたは、きっと今日のこの一歩から始まります。

▶ 全体像は「未経験からIT転職・現実的ロードマップ」、文系でも大丈夫という話は「文系からエンジニアは末路じゃない」でどうぞ。


筆者:カツジン(平成2年生まれ・九州在住)。銀行で10年決算書を読み、そのあとM&A仲介とITエンジニアの人材紹介を3年。会社の値段と、人の市場価値が決まる瞬間を、内側から見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。詳しくは運営者情報へ。

参考・出典
総務省「就業構造基本調査」(平成29年)/労働政策研究・研修機構(JILPT)による年齢別・正社員移行率の分析
経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年)

職歴のない期間がどれくらい効いてくるかは、30歳・職歴なしは手遅れかで国の調査から確かめました。卒業から3年から10年のあいだ、正社員率は0.1ポイントしか動きません。

カツジン

この記事を書いた人:カツジン

平成2年生まれ・九州在住

元銀行員。M&A仲介とIT人材紹介の会社で、会社の値段と人の市場価値が決まる現場を3年見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。

誰に、何のために書いているか

文系・未経験からITへ動くか迷っている人に向けて書いています。国の統計と、人材紹介で「企業が誰にいくら払うか」をみてきた経験から、いまどこにいて次に何をすれば年収が動くのかを書いています。きれいごとは書きません。

約束していること

数字は一次情報まで遡って確かめます。向いていない人がいることも、そのまま書きます。記事には広告を含みますが、条件に合わない人には勧めません。

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