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基本情報技術者を勧めると、だいたいこう返ってきます。
「実務経験がないと、受からないですよね」
逆でした。IPAの統計を見てください。
合格率
合格率
平均年齢
IPA「情報処理技術者試験 統計資料(令和8年6月分)」より。令和8年度4〜6月の累計。
Q. 未経験でも受かるんですか
受かります。経験がない人のほうが、むしろ合格率は高い。
学歴と年齢で分けると、同じ合格率が20%から77%まで開きます。文系大卒の社会人は32.7%、30代は34.3%。自分の層の数字は基本情報技術者試験の合格率で確かめられます。
なお、その手前のITパスポートについては、得点分布からITパスポートの難易度を確かめています。落ちた人の半分はあと100点以内でした。
経験が長いほど、下がっていきます。
CCNAと比べてどちらが難しいかを知りたい方は、CCNAの難易度は基本情報と比べられないもどうぞ。合格率の公表状況が両者で違う点から整理しています。
Q. なぜ経験者のほうが落ちるんですか
これが実務の試験ではないからです。
問われるのはアルゴリズム、データベース、セキュリティ。現場で同じ作業を続けている人が、そのまま解けるものではありません。
もうひとつは、時間です。これから入る人は腰を据えて対策できる。働きながらの人は、残業のあとに机に向かう。
この試験が測っているのは、経験年数ではなく学習時間です。
Q. 最近、難しくなっていませんか
受かりにくくはなっています。3年でこう動きました。
同資料の推移表より。右は合格率。
受験者は3年で2万5千人増えました。それでも合格者数はほぼ横ばいです。
つまり、水準は動いていない。挑戦する層が広がっただけ。準備した人としない人の差が、そのまま出るようになりました。
Q. 持っていると、内定が出ますか
出ません。資格で未経験が消えるわけではないので。
ただ、書類は通りやすくなります。未経験が2人並んだときです。
片方は熱意だけ。片方は100時間以上を積んで結果を出した事実がある。人事は後者を通します。上司に説明できるからです。
なお応用情報のほうは、2026年度からCBT方式へ移行して日程そのものが変わります。詳しくは応用情報はなくなるのかにまとめました。基本情報のあとに受けるつもりなら、先に見ておいてください。
書き方のコツをひとつ。資格欄に書くだけでは読まれません。職務経歴書の1行目に「働きながら半年で取得」と行動ごと書いてください。同じ資格でも見え方が変わります。
職種別の効きめは、以前書いた「未経験のIT転職に資格は必要か」へ。
半年かけて取ってから動くか、いま動くか
この判断だけは、自分では決められません。求人の側が資格を待ってくれるかどうかは、いま出ている求人を見ている人にしか分からないからです。
ユニゾンキャリアはIT・Web業界に特化した未経験者向けの転職エージェントです。扱う求人がIT・Webの未経験入社に絞られているので、狙う職種の求人が実際に資格を見ているのか、それとも別のところを見ているのかを、100時間を使う前に聞けます。要らない資格に半年かけてしまう、という順番の間違いだけは先に潰せます。
対象は20代・高卒以上で、東京・埼玉・神奈川での就職を希望する方です(現在の居住地は問いません)。
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Q. 自分は取るべきですか
取る価値がある
- 20代〜30代前半で、未経験からIT転職を目指す
- 職歴に空白がある/文系出身で適性を疑われそう
- 準備に半年〜1年かけられる
急がなくていい
- 3か月以内に転職したい(求人が先に動く)
- インフラ志望(CCNAのほうが直結する)
基本情報は職種の入口ではなく、IT全体の共通言語です。汎用性は高いぶん、直結感はありません。
Q. どう進めればいいですか
テキストを最初から通読しようとすると、たいてい2章で止まります。
止まる場所も決まっていて、科目Bのアルゴリズムです。独学が挫折する構造と、同じ形をしています。
1回テキストを閉じた経験があるなら、環境を変えたほうが早い
Winスクールは、公式サイトに基本情報技術者試験対策を掲げているスクールです。全国の教室とオンラインに対応し、講師が個別に指導します。
受講相談は無料です。申し込む必要はありません。アルゴリズムをどう教えているのか、そこだけ聞いて持ち帰ってください。前回書いた教育訓練給付の対象コースも、その場で確認できます。
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Q. ITパスポートを先に取るべきですか
転職の材料にするなら、基本情報です。
ITパスポートは社会人全般向けの入門資格で、IT職の選考で決め手になる場面は多くありません。まったく知識がないなら、慣らしとして先に受けるのはありです。
その入門資格を実際に受けているのは誰なのかは、ITパスポートは意味ないのかで応募者30万人の内訳から整理しています。
実務経験がないから受からない、ではありませんでした。
この試験が測るのは、机に向かった時間です。
それは、いまのあなたが自分の意志で増やせる唯一のものでもあります。
▶ 全体の進め方は「未経験からIT転職・現実的ロードマップ」へ。
筆者:カツジン(平成2年生まれ・九州在住)。銀行で10年決算書を読み、そのあとM&A仲介とITエンジニアの人材紹介を3年。会社の値段と、人の市場価値が決まる瞬間を内側で見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。詳しくは運営者情報へ。
参考・出典 IPA「統計情報(基本情報技術者試験)」統計資料 令和8年6月分(経験年数別・推移表・年齢別。経験年数別と平均年齢は令和8年度4〜6月の累計)/IPA「基本情報技術者試験」「スケジュール、手数料など」(CBT方式・受験手数料)/Winスクール公式サイト。採用現場の記述は、筆者が人材紹介に在籍した期間の経験に基づく見解です。


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