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日曜の夜になると、胃のあたりが重くなる。
「現場ガチャ」「SES やめとけ」と検索したことが、一度や二度ではない。
もしそうなら、この記事はあなたのために書きました。
カツジンです。前職でITエンジニアの人材紹介をしていて、SESの現場から抜け出したいエンジニアの相談を、何十人分も聞いてきました。その立場から、最初に言い切ります。
「SESを辞めたい」は、甘えではない。
それは多くの場合、構造の問題だ。
※文系出身でSESの下層に入ってしまうケースは「文系エンジニアの末路は本当か」でも実例を紹介しています。
※この構造をお金の流れの数字で解いた「同じエンジニアなのに年収が違う理由」もあわせてどうぞ。
まず、これに何個当てはまるか
- 自分の会社なのに、帰属意識はほぼ「常駐先」にある
- 現場が変わるたび、スキルがリセットされる感覚がある
- 単価は上がっているらしいのに、給料はほぼ変わらない
- 常駐先の社員と自分の待遇差に、ふと虚しくなる
- 「この現場であと何年」と考えると、答えが出ない
3つ以上当てはまるなら、それはあなたの努力不足ではありません。あなたが立っている「場所」の問題です。
なぜそうなるのか。構造を1枚で説明します
人材紹介で企業側と話していると、SESの語られ方はシンプルでした。「何次請けか」でほぼすべてが決まるのです。
※すべてのSESがこの構造ではありません。上流直請けの優良SESも存在します。
あなたの給料が上がらないのは、あなたの技術が低いからではなく、間で何段階も抜かれた後のお金から給料が払われているから。これが「構造の問題」の意味です。
だから、この状況の解決策は「今の現場でもっと頑張る」ではありません。立つ場所を変えることです。
※ 出口として社内SEを考えている方は、「社内SEはやめとけと言われる理由」で、当たり外れの見分け方をまとめました。
まだ社会人歴が浅いうちに動くなら、第二新卒はやめとけと言われる中身もあわせて読んでおくと、辞め方の順番を間違えずに済みます。
出口は、大きく3つある
社内SE(事業会社のIT部門)
「発注する側」=ピラミッドの一番上に移る。常駐なし・自社に居場所・ユーザーとの距離が近い。IT人材不足を背景に、事業会社側の求人は増加傾向。
自社開発企業
自社サービスを作る側へ。技術は磨きやすいが、選考ではポートフォリオや実績の比重が大きく、準備に時間がかかる。
環境の良いSESへ移る
上流直請け・還元率が高い・案件選択制のSESも実在する。「SESだから全部ダメ」ではなく、階層の上へ移る選択肢。
この中で、私が人材紹介の現場で「相談者の満足度が一番高い」と感じてきたのが出口1の社内SEです。理由は単純で、SESで感じていた不満(帰属意識・スキルリセット・待遇差)が、構造ごと消えるからです。
なお出口としてフリーランスを考える人もいますが、国の調査では売上300万円未満が46.3%でした。単価の高さだけで判断すると危険な選択肢です。
どの出口を選ぶにしても、在宅で働けるかどうかは会社ごとに差があります。業界全体の導入率と、実際にきつくなる理由は別記事にまとめました。
ただし、正直に言うと「狭き門」です
いいことばかりは書きません。社内SEは人気職種です。募集は1〜2名の少数枠が多く、応募が集中します。
そして企業がデジタル化を進める流れ(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」)の中で、IT人材は2030年に最大約79万人不足するという試算もある(出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年)。つまり事業会社側の採用意欲は強いのに、良い枠は早く埋まる。これが現実です。
だからこそ、狭き門は「戦い方」で通る必要があります。SESの経験は、見せ方次第で武器になります。複数現場を渡ってきた適応力、ベンダーとユーザーの間に立った経験。これは社内SEの実務そのものです。
抜け出す手順は、3ステップ
- 今の現場で「持ち出せる経験」を棚卸しする。触った技術、調整した相手、改善した業務。現場が変わっても消えない資産をリスト化する。
- 社内SE専門の転職支援に無料相談する。総合エージェントではなく、社内SE案件に特化したサービスなら、少数枠の求人と「SES出身者の通し方」のノウハウが集まっている。
- 在職のまま動く。辞めてから探すのは絶対にNG。収入が途切れると、焦りで妥協した現場に逆戻りしやすい。
社内SE転職ナビは、その名の通り社内SE案件に特化した転職支援です。SESからの転職相談を長年受けてきたサービスなので、あなたの経験の「どこが武器になるか」を知っています。相談して、合わなければ断ればいい。まずは自分の市場価値と求人の実在を、目で確かめてください。
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よくある質問
SESを辞めたいのは甘え?
甘えではありません。給料が上がらない・帰属意識が持てない等の不満の多くは、多重下請け構造という「立っている場所」の問題です。解決策は現場で我慢することではなく、社内SEや自社開発など構造の外へ移ることです。
SESから社内SEに転職できる?
可能です。複数現場での適応力やベンダーとユーザーの間に立った経験は、社内SEの実務に直結する武器になります。ただし社内SEは少数枠に応募が集中する人気職種のため、社内SE特化の転職支援を使い在職のまま動くのが現実的です。
社内SEのメリットは?
客先常駐がなくなり自社に居場所ができる、現場変更によるスキルリセットがない、発注側として上流から関われる、といった点です。SESで感じやすい不満が構造ごと解消されるのが特徴です。
なお、統計上のSEの残業は月11時間で144職種の真ん中でした。多いのは職種ではなく客先常駐の構造のほうだという話は、システムエンジニアはやめとけ?にまとめています。
いまの現場が法律の想定する形になっているかは、自分で確かめられます。客先が仕事の割り当てや残業を直接指示している、現場に自社の人が自分しかいない。この2つに当てはまるなら、厚生労働省の基準では偽装請負と判断される状態です。判定の4つの問いはSESはやめとけ?にまとめました。
客先常駐から抜けるだけでなく、年収そのものを上げたい。そう思うなら、経験者向けの転職エージェントに相談する手もあります。テックゴーはITエンジニア専門で、コンサルやハイクラス求人に強い運営会社が手がける支援です。実務経験があるなら、今の経歴が「どこで、いくらで」評価されるかを無料面談で確かめてください。模擬面接は回数無制限、土曜1日で選考を終える1Day選考会もあり、働きながらでも動きやすいのが特徴です。
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ピラミッドは、登るものじゃない
多重下請けのピラミッドの中で、上の階層を目指して消耗する必要はありません。
ピラミッドは、登るものじゃない。
外に出るものだ。
「辞めたい」と思ったその感覚は、甘えではなく、構造に気づいたサインです。気づいた人から、外に出ています。
▶ IT業界の仕事がAIでどう二極化していくかは「「AIで仕事がなくなる」は半分ホント」で、これからITを目指す方は「未経験からIT転職・現実的ロードマップ」で解説しています。
年収の伸び方が気になる方は「未経験からのIT転職で年収は上がる?」で年収カーブの図とともに解説しています。
また、辞めたい理由がSESの構造ではなく職場そのものにある場合もあります。切り分け方は「向いてないのは仕事か、職場か」へ。
筆者:カツジン(平成2年生まれ・九州在住)。銀行で10年決算書を読み、そのあとM&A仲介とITエンジニアの人材紹介を3年。会社の値段と、人の市場価値が決まる瞬間を、内側から見てきました。いまは事業承継で小さな会社を経営しています。詳しくは運営者情報へ。
参考・出典
・総務省「令和7年版 情報通信白書」
・経済産業省「IT人材需給に関する調査」(みずほ情報総研/2019年)
元請から数えて自分が何番目にいるのかは、SIerはやめとけと言われる理由のほうで、公正取引委員会の調査から確かめました。階層が下がるほど数字が悪くなります。


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